「空条承太郎!東方仗助に会う」ジョジョ4部(1~3話)

1話 空条承太郎東方仗助に会う その①

承太郎と仗助、広瀬公一が物語の舞台、杜王町で出会う

杜王町とヤンキー

ヤンキー学生たちが跋扈している町、杜王町。リーゼントに長い襟足、パンチパーマなど今や絶滅危惧種とも言える髪型をきめる彼らは、年長者は絶対というルールを持っています。下級生は上級性に自分が絶対的に下であることを表現しなければなりません。杜王町では、街中でもそのような上下関係が暴力で維持されているのです。何とも近寄りがたくなる街ですね。

漫画のタッチは北斗の拳を彷彿させる劇画調。3部の主人公たちは世界を旅し、悪のカリスマDIOを倒すために戦いを繰り広げました。しかし、4部の導入では物語のスケールが小さくなり、ヤンキーものを思わせる話が描かれます。私は当初、このスケール感の変化を素直に受けとれませんでした。泣かずには読めない物語になっていくとは思わなかったのです。

2話 空条承太郎東方仗助に会う その②

仗助と丈太郎の対峙

2人の性格

仗助は髪型をけなされると怒りにかられすぐに手がでる危ない男。一方、承太郎は自分を舐めさせるような状況を決して許しません。仗助に手を出された承太郎は、きっちりと仗助に制裁を加えます。仗助たちの衝突は上下関係を決着させる戦いなのでした。この1話、2話と続く男くさいエピソードは、4部がヤンキーものだと確信させるには十分でした(しかし、実際にはそうではありませんでした)。

3話 空条承太郎東方仗助に会う その③

どこか懐かしく平和に見える風景の中に、ヤンキーと凶悪な殺人鬼が潜む杜王町。小さな町にもかかわらず、当たり前のようにコンビニ強盗が発生します。そう、名探偵コナンの住む米花町のように超危険な街なのです。物語はこの街で起こる事件や秘密を通して進んでいくことになります。

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ジョジョの奇妙な冒険 PART4

ダイヤモンドは砕けない